Artist
イアン ロンズデル
生年 1972年
職業 画家

イアン・ロンスデル

Portrait

31年前にイギリスに生まれ、東京に住み絵を描き、7年が経ちます。

大学在学中に、多様な形や象徴図形を描くことで自らの想像力を育て、時に法学という専攻課題も私の原動力になったようです。
しかし私は多様な思考に支配され混乱し始め、逃避という道を探し求めるようになりました。
合理的思考、形式的発想から導かれる理論的事実、つまり大学で培った法学的思考が次第に「無心になる過程」:
non-thought processes への追求を呼び起こさせたのです。

1994年に法学士号を取得、イギリスを離れ、私はこの追求の旅を始めました。
インドに1年、ペルー、ボリビアへ3ヶ月、そして次なる道は帰国することではなく、日本へ向けられました。

東京へ着くなり私は、この急ピッチで進む喧騒的な東京の暮らしに順応し、相反しながらも類似する「過酷な労働」:
working hard、「過酷なまでの享楽」:
playing hardを受け入れます。
そして描きとめる時間を見つけては、ありとあらゆる素材に私の中に沸き起こるイメージをぶつけ始めたのです。
この沸き起こるイメージは、エネルギッシュで休むことを知らない巨大な街、東京でうまれました。

時が経ち・・・形、空間、色が私の作品を構成する三大要素となり、その要素は融合し、
空間:spaceと非空間:non spaceの間でクルクルと回転しました。
組織的、なおかつ強烈な光と色のイメージは、私の表現衝動と激しくぶつかり合い、私は選ぶ:
choiceという行為(たとえば、ある一定の形や色が美しい:right、そうではない:
wrong、又は組み合わせが良い:good, そうではない:wrongといった選択)を捨て去り、何かを描きたいという衝動にまかせることにしたのです。
―創造とは、思考なしにただ人間の持つ本能、感覚:無心にまかせてこそ現れるからです。

このようにして私の持つイメージは、意志とは関係なしに造り上げられます。
イメージはまず、一つの形が浮かび上る事からはじまり、そして次のイメージを引き出します。それはまるで組織化され、連鎖するかの如く表れ、特定の空間:spaceが一杯になるまで浮かび上がり続けるのです。
従って私は、描くスペースがどのくらい残っているかなどとは考えずに、ただ無心になってそのイメージを完成させていきます。
なぜなら創造力は、瞬時に私の中に表れ、消え去っていくものですから・・・・。

作品に色を取り入れる場合は、まずその作品自体のデザイン:形を完成させます。
そして始めに選ぶ一色がデザイン:形を描くときと同様に連鎖し、次の色を決めるとだけ念頭に置きます。
しかし色は、あくまでも副次的手段と考え、つまり描き上げたデザインをより確かなものにする補足と私は捉えているのです。
この突発的で組織的、連鎖的、それでいて理屈などない自由な方法は、私の作品に反映しているでしょう。

人生経験によりインスピレーションを受け、独学で描いている私はこの東京の中心、私に強烈な原動力を与えてくれる場所でこそ納得できる作品を描き、展示していけるのです。

鮮明な単色を組み合わせて表現する私の作品は、キャンバスはもちろん、家具アイテム、ファッションにも取り入れられ、渋谷、西麻布、南青山、池尻大橋、新宿の住宅、学校、レストラン、バーやクラブの大壁画によっても展示されています。

知覚できない「狂気」とも呼べる衝動、「無心」という創造力、それは今もなお私の概念:
conceptを成長させ、そしてこの東京であらたな作品を生み出していくでしょう。

私の将来のビジョンは、こうした作品を世界中で展示し、独自の表現スタイルを持つ画家として承認されることです。

イアン ロンズデル

2003年10月30日